『九龍の血統』と激しい闘いを繰り広げるジローの下へかけるミミコ。そこにあるのは『カンパニー』の代表としての姿ではなく、葛城ミミコという一人の少女の姿だった。新感覚吸血鬼サーガ、堂々完結!
あざの耕平さんの新感覚吸血鬼サーガ、通称BBBことBLACK BLOOD BROTHERSもついに完結。
なんだか複雑な気分です。
一度書いた記事が消えてしまったこともこの気分の原因の一つです。
ということでめったなことではしない読了後の感想でも書こうかと。
とはいえ、ボリュームは抜群でした。あざの耕平史上最厚。のみならず富士見ファンタジア史上最厚(タイ)らしいので。(542p)
まぁ、読んだことは無いですが、電撃文庫の終わりのクロニクル最終巻の1091p(通称鈍器)には遠く及ばないまでも、重いです。読むのに若干苦労しました。
まぁ、それでも某紅四巻の3分の2が本編に関係ない上にまとまってない下巻よりはマシだと思うけど。
ということで以下ネタバレ
うわあああああああああん!!!
ということで賢者転生。
本当に終わってしまったんだなぁ・・・・
ということで、ジローに乞われてシンガポールから特区への縮地による大移動。
そんなわけで特区聖戦。最終決戦ですよ。
とはいえ、なんか縮地・・・ってか『真祖混沌』合戦って感じが・・・・
『魔女モーガン』の血統とか、『狼王ガルー』の血統とか。
ガン無視。『舞姫バサラ』とかどうでもいい
終始、『導主』VS『賢者』&『真祖』(オマケで『闘将アスラ』)といった感じ。
と言うか、読み終わってみれば特区奪還とか、ジローの物語って言うより『九龍の血統』の敗北と『九龍の血統』の話だったなぁ。この巻は。
ザザは『名無し』の血統の始祖でマーベリックがその血族だったり。
ザザは血に抗い続け、マーベリックは居場所を求めて『九龍の血統』に染まったし。
ダールやヤフリーはやマーベリックは家族のために命を燃やして戦ったし。
ザザも精神を消耗しすぎて死亡。
ナブロもカーサを救った後死亡。
なんか、『導主』って前回混血の血統って言ってたけど、世界の変革のための必要悪ってか当て馬に使われたんじゃなかろうか。そう思うと若干不憫。
結局
で、まぁ1巻言ってた通り、コタロウはジローを食べるわけなんですが。
鈍感な吸血鬼はミミコに告白、子を設けていたと。
で、父親そっくりな彼は叔父である青年を兄と呼び、その兄とともに北の聖域で剣の修行を行っている。
まぁ完全無欠なハッピーエンドではないものの、その先につながる様な結末でした。
ってか、あとがきの妄想、ぜひ書いてくださいよあざのさん。ごっつい面白そうじゃないですか。
きっと彼の名前は望月コジローなんだよ。
で、ふらっっと居なくなる兄者を探して冒険に出るんだ。
題して『ADVENTURE of BLOOD CHILDREN』略してABC。サブタイトルは”血を受け継ぐ子供たちの冒険”もしくは”アドベンチャーオブブラッドチルドレン”
黒と赤の英雄の血を受け継ぐ少年コジローが、ふらりと居なくなった兄者を追って聖域を飛び出し、
戦いに身を捧げた孤高の魂と血を受け継ぐ美人だけど口が悪い黒衣の女吸血鬼がひょんなことから旅の友になって、父親の昔馴染みを自称する優男だったり、母親の大ファンを自称するとある始祖だったり、迷い込んだ奥地で出会った父親の師匠だったと言い張る偏屈な爺だったりに出会って。
心配になって追いかけてきた心配性の大男の魔法使いとか、特区の守護者とか。
昔母親に世話になったと言う日の光に耐えられない儚く可憐な女吸血鬼とか、父親のライバルだったと言う女吸血鬼を護衛するニヒルな吸血鬼だとかとひと騒動あったりするんだよ。
で、旅の途中で出会った真っ赤な――血のように赤いピアスをしたダンピールと出会ってコジローは惹かれていくんだよ。
うん、こんな妄想が炸裂するぐらい。
って言っても半分ぐらいあとがきから引用したけど。
血を受け継ぐ子供たちの冒険。
っつっても転びたてのレベルを超えちゃってるからなぁ・・・・。
とまぁ、ありもしない次の巻を妄想するぐらいには好きです。
ありがとう
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